第二弾 NHK大河ドラマ「いだてん」がスーパーつまらない。
「いだてん」がつまらない。
2話の半分くらいで、見る気が失せてしまった。
本当につまらない。
それにしても、なぜこんなにつまらないのか。
今までの大河ドラマと共に考えてみることにした。
まず、ここ13年間の大河ドラマラインナップ。
×が途中で見飽きたもの。
〇が最後まで見たものである。
いだてん ×
西郷どん 〇
直虎 ×
真田丸 〇
花燃ゆ ×
軍師官兵衛 〇
八重の桜 ×
平清盛 ×
江 〇
龍馬伝 〇
天地人 ×
篤姫 〇
風林火山 ×
功名が辻 ×
義経 ×
うーん。特に傾向はない。
そこで、個人的に、この中で好きなベスト3を選んでみた。
共通点は幕末だということ。
幕末と言う時代は、敵が味方となり、味方が敵となる。
昨日まで正しかったことが間違いになり、間違っていたことが正しくなる時代だ。
そんな不条理な時代だからこそ、人間の本質が露(あら)わになる。
綺麗ごとだけでは済まされない時代ということである。
僕は、大河ドラマに家族愛や恋愛、夫婦愛と言ったホームドラマ的要素は、不要だと思っている。
そんなものを、大嫌いな仕事が始まる前日(日曜日)の夜に見たって、何も感じるものがない。
むしろ、この世は上手くいかない。人間はいざとなればどうなるか分からない。
切った張ったの世界がいつの世にもある。
そういう人間の性(さが)を物語の中に読み取るからこそ、カタルシスというか、物語に共感し、日曜日の夜に勇気をもらうのである。
ちなみに「それなら戦国時代ものでも良いのではないか」そんな意見が考えられる。これに対する僕の答えは「昔は良かった」である。
例えば渡部篤郎が演じた「信長」や竹中直人が演じた「秀吉」は、鬼気迫る人間ドラマの要素があった。
ところが最近の戦国大河は、ホームドラマ感が強い。
大河ドラマの製作費は5800万円が目安らしい。
まさにキングオブテレビドラマ。私たちの受信料を惜しげもなく使っている。
それであれば、いだてんのような、オリンピックの浮かれ話ではなく、
日曜の夜に「人間とは何か」をとことん考えさせる、史実に基づいた物語を、日本一贅沢に作って欲しいものである。